2006.02.27 Monday
▼ Keeper Of The Seven Keys - The Legacy World Tour 2006 at ZEPP OSAKA
[ LIVE REPORT ]
行ってきました。HELLOWEENです。
前回のツアーは当日朝に謎の39度の高熱のため、あきらめましたが、今回は行けました。水曜から37〜38度の微熱が続いてましたが、熱も下がり、身体はしんどく、また、前日から花粉症の症状も出ているものの、行く体力と気力はありました。 で、まずは、Primal Fearから。 ほぼ定刻の5時過ぎ、場内が暗転し、SEが流れました。まずはNew AlbumのSeven SealsからDamons and Angelsです。CDより声が出てました。さすがカイハンセンに二度誘われ(HELLOWEENでカイがギターに専念しようとした時とGAMMA RAY)、Judas Priestのロブ脱退時にオーディションで最終選考まで残った男、いや漢です。1st Albumに収録されているSilver & Goldに似てるとよく言われている曲ですが、いいもんはいい。そしてラルフの短い挨拶の後、Rollercoasterに突入。アップテンポの8ビートの曲で、CDよりもかなり速い感じでした。サビのBurn Burn Burnのとこは勿論合唱です。後ろはどうだったか分かりませんが。 そして、3rd AlbumのNuclear Fireの曲と言い、Nuclear Fireが始まりました。大好きなツインリードで始まり、哀愁のあるメロディで疾走する名曲です。歌詞はちゃんと覚えてないんで、とりあえずNuclear Fire〜ってとこだけ歌いました(笑)ここでもラルフはアグレッシブなVoと哀愁のあるメロディを余裕で歌っていました。ギターソロもしっかり決まり、メタルが好きでよかったって気分になりました。 演奏を終え、また新作の曲に戻ると言い、Seven Sealsが始まりました。攻撃的な曲も、聴かせるバラードも歌えるラルフは凄いです。GAMMA AYのHeading For Tomorrow収録のThe Silenceを始めて聴いた時にも感動しましたが、同じように感動しました。 そしてもう一度Nuclear FireからAngel In Blackです。Nuclear Fireと同じく、哀愁のあるメロディで疾走し、しっかりツインギターを生かしたギターソロを聴かせてくれました。 ここで唯一の1st AlbumからのRunning In The Dustが始まりました。ミドルテンポで、重低音を効かせたリフで攻めていく曲で、GAMMA RAYde言ったらSpace Eaterのような感じでしょうか。ラルフのどんな曲でも自分のものにできるという実力を見せ付けられた感じです。そのままDiabolusに突入します。こちらもミドルテンポの曲で、同じようにラルフの実力を見せ付けられました。 ミドルテンポが2曲続いた後は、またアップテンポの曲です。Jaws Of Deathのオープニングを飾るFinal Embraceです。8ビートで疾走するリズムに、ロングトーンのメロディが乗った曲で、歌いたくなるような曲です。勿論歌詞は完璧ではないので、ごまかしつつも合唱です。それにしても、イントロでのラルフのスクリーミングは凄かったです。最初はギターの音かと思ったくらい高かったです。自分もメタルをやってて、声域には自信があり、同じくらいの高さを出すことはできますが、その後は歌唱不能間違いなしです。というか実際に似たような事をして喉を潰したので(笑)まさに素人にはおすすめできない、プロだけの技です。 ラストの曲に入る前に、メンバー紹介に入りました。ラルフがメンバーを紹介しましたが、DrがCanada(カナダ出身と紹介されてました)って書いた変な帽子を被ってたのが印象的でした。カナダと言えば自分の中ではRushやHarem Scaremのイメージが強く、こんな凄いヘヴィメタルのドラマーがいるとは思いませんでした。メンバーの中ではラルフと同じくらい有名なマットシナーの紹介の時はやっぱり盛り上がりました。マットがプロレスの高山に見えたのは自分だけでしょうか?そして、マットがラルフを紹介し、何と朧月夜を歌いました。Scorpionsが荒城の月を歌ったような感じでしょうか。それ以外にも、「おおきに!」を連発したり、前日にロックロックに会いに来た数人のファンに感謝の言葉をかけたり、もし日本が気に入ったなら毎年来てくれとおもいました。 ラストの曲ですが、これを聴かずには帰れない、ヘヴィメタルへの愛を歌ったMetal Is Foreverです。曲名を言っただけで凄い盛り上がりです。それまでおとなしく眺めてただけの人も、拳を振り上げて熱唱してました。最高の終わり方でした。 Setlist 1. Demons And Angels 2. Rollercoaster 3. Nuclear Fire 4. Seven Seals 5. Angel In Black 6. Running In The Dust 7. Diabolus 8. Final Embrace 9. Metal Is Forever この時点で既にお腹いっぱいでしたが、まだまだメインのHELLOWEENが残ってます。トイレに行きましたが、凄い列でした。さすがメタル! ここから、メインのHELLOWEENのレポというか記録に移ります。 6時半頃に音楽が流れ、盛り上がり始め、場内が暗転し、ナレーションが流れ、サシャが下手のお立ち台の上にセットされたアコギでイントロを奏で始め、他のメンバーが現れ、The King For A 1000 Yearsが始まりました。最近のHELLOWEENはThe Dark Rideの国内盤の名曲All Over The Nations(海外盤はMr.Torture)や、前作、Rabbit Don't Come EasyのJust A Little Signといったアルバムの1曲目をライブでやることが無かったのですが、今回はちゃんとやってくれました。10分以上もある大曲ですが、一瞬のうちに終わったって感じでした。アンディも最後のハイトーンの連発のところもしっかり出ていて、ライブで歌えないなどといった悪評が一気に吹っ飛んだような気がしました。 2曲目は、早くも名曲Eagle Fly Freeです。High Liveではかなりごまかしてましたが、今回はキスクのメロディでちゃんと歌ってました。客が最初から歌ってたからでしょうか(笑)当時のメンバーがギターのマイケルヴァイカートとベースのマーカスグロスコフしか残ってないにもかかわらず、他のメンバーも何年もやってきたかのようにしっかりと演奏していました。特に、間奏のソロ回しはよかったです。今回から加入したドラムのダニーも、当時のインゴのようにパワフルなソロを聴かせてくれました。 名曲で盛り上げた後は、ベースが作った曲だという説明が入り、前作からのHell Was Made In Heavenに入りました。前作はJust A Little SignとOpen Your LifeとSun 4 The Worldばっかり聴いてたので、正直ちゃんと覚えてなかったです。 最近の曲の次は再び昔の曲に戻り、名曲Keeper Of The Seven Keysです。今回のテーマにもなってる曲なんで、できれば最後にやってほしかったような気もしますが、高校時代に、まだXくらいしか知らなかった自分に衝撃を与えた曲が聴けてよかったです。こちらも10分を超える曲ですが、短く感じました。1曲目同様、アコギのアルペジオから入りますが、こちらもサシャがイントロを弾いてました。前作から加入し、また、相方のヴァイキーより15歳も年下にもかかわらず、大事なイントロを任せられるということは、かなり信頼されてるということでしょう。以前所属していたFreedom Callではあまり任せられてなかったらしいので、いい仕事を見つけたって感じですね。素晴らしい師弟愛です。 次もKeeper Of The Seven Keys Part 1からの曲で、演歌風のバラードのA Tales That Wasn't Rightです。アンディの哀愁のある声が合ってました。上手さだけなら前任のマイケルキスクのほうが何倍も上ですが、声はアンディのほうが合ってるんじゃないかって感じでした。 この時点では5曲ですが、長い曲が2曲もあったので休憩でしょうか、ドラムソロが始まりました。ダニーってやっぱり上手いんですね。HELLOWEEN加入前は音楽の先生だったそうですが、さすがそれだけのことはあります。最後はフリスビーを投げまくってました。上手くてもそういう遊び心を忘れないのはいいですね。 ダニー以外のメンバーはリフレッシュし、早くも3曲目の大作、Occasion Avenueに入りました。CDではLet's seeの声とともに、過去のKeeperの名曲が流れるんですが、ライブでもそれをやってほしかったです。この曲は緩急を使い分けた部分が印象的です。これだけしか言えないのはいつもThe King For A Thousand yearsのほうばっかり聴いてるため、ちゃんと覚えてないからです(笑) ここでアンディが曲の説明を始め、高い金を出して痛みを買う曲といい、The Dark Rideから、解雇されたドラマー作詞作曲のMr. Tortureに入ります。人気のある曲のため、サビは合唱です。カラオケで歌うと、HELLOWEENを知らない人からMr. とーちゃんとよく言われますが、会場にはそんな人はあんまりいなかったんでしょうね。このAメロの緊張感のあるリズムが好きです。そして、アンディが同じアルバムからピアノで始まる曲と言い、If I Could Flyに入りました。The Dark RideはAll Over The NationとMr. TortureとSalvationばっかり聴いてるので、この曲はサビしか覚えてませんでした。 また休憩か、ここでサシャの短いギターソロが入ります。最初は普通に弾いてたものの、途中でダニーが小さいおもちゃのギター(もしかしたらミニギターかも)を持って乱入し、ハードな音を出してました。サシャとのやりとりが面白かったです。後ろでヴァイキーか誰かが弾いてたんでしょうか? 再び全員が登場すると、ここからは名曲が続きました。まずはPowerです。イントロから合唱で、サビは大合唱って感じです。間奏でも、しっかり歌わせてました。そしてその勢いを保ったまま、初期の名曲Future Worldです。こちらも、大合唱です。ギターソロでハモるんですが、どちらかのギターの音が聞こえにくかったのが残念でした。好きな曲で、コピーしたこともある曲が聴けてよかったです。 本編最後は、新作2曲目のThe Invisible Manで締めくくりです。イントロのベースがかっこよかったです。何故この曲がラスト?って感じでしたが、いい曲だからいいと勝手に思いました。 本編が終わると、HELLOWEEN名物のHAPPY HAPPY HELLOWEEN〜が始まりました。でも、やってる人は一部でした。 ここから1回目のアンコールですが、まずは先行シングルのMrs. Godです。残念ながら、あまり盛り上がってはなかったです。そして、名曲I Want Outに入りました。こちらはかなり盛り上がりました。アンディは苦しそうでしたが、客の合唱がカバーしてました。ソロ後半のツインリードのところも、当然のように合唱です。ここで、再びメンバーが下がります。 2回目のアンコールは名曲Dr.Steinです。多分客に歌わせるだろうと思ってた、2番のHallowee〜n〜のところで、ちゃんとマイクを向けてくれたのは嬉しかったです。最後なので、アンディはさらに苦しそうでしたが、こちらもちゃんと客が合唱してカバーしてました。 ライブを見て思ったことですが、客とアーティストが一体になって歌える曲が多いのは最高ですね。それだけ親しみやすいメロディってことでしょうか。いいことです。 ただ、聴きたかったBorn On Judgement DayとSilent RainとGet It Upが聴けなかったのが残念でした。是非次の来日の時はAll Over The Nationsも含め、やってもらいたいものです。 Setlist 1. The King For A 1000 Years 2. Eagle Fly Free 3. Hell Was Made In Heaven 4. Keeper Of The Seven Keys 5. A Tales That Wasn't Right 6. Drum Solo 7. Occasion Avenue 8. Mr.Torture 9. If I Could Fly 10. Sasha's Guitar Solo 11. Power 12. Future World 13. The Invisible Man encore1 1. Mrs.God 2. I Want Out encore2 1. Dr.Stein |